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今日の熱海日和

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4周年記念講演会「1/4の奇跡〜本当にことだから〜の講演録です♫

6月20日(土)に開催しました舩井幸雄記念館・開館4周年記念イベント 「1/4の奇跡」~本当のことだから~のご報告です。
ゲストには、元特別支援学校教諭で作家・講演家としても大変ご活躍の山元加津子(かっこちゃん)先生をお迎えして、映画「1/4の奇跡」~本当のことだから~を上映し、先生にもお話をしていただきました。
映画では、かっこちゃんが養護学校で生徒さんと触れ合っている様子がながれ、そこにはたくさんの笑顔があり、とても温かい気持ちになりました。
かっこちゃんの生徒さんの大ちゃんは、最初は人とお話をするのが得意ではありませんでした。でも、かっこちゃんと出会い、心をかよわせていくうちに、詩を書くことが得意になり、素敵な心温まる作品がたくさん生まれました。大ちゃんの詩を一つ紹介させていただきます。『僕だってそこにある「ある」ものはみんな大切なんや』
この詩がなんかすごくて、大ちゃんの心の中にあるさまざまな思いがズドーンと響いてきました。大ちゃんの詩をまとめたエッセイ集があるそうです。ぜひ読んでみたいと思います。
次は雪絵ちゃんのお話でした。彼女は多発性硬化症という病気を抱えていて、目や足に特に症状が出ていたそうです。
しかし彼女は動かなくなっていく足や見えなくなっていく目にもいつも感謝の気持ちを
わすれなかったそうです。「今まで、いろいろなものを見させてくれてありがとう。たくさん歩いて、私をいろんなところに連れて行ってくれてありがとう。」と言っていたそうです。ある時、かっこちゃんが、どんどん症状が悪化していく雪絵ちゃんに「1/4の奇跡」の話をしました。 (1/4の奇跡とは?映画やかっこちゃんのご著書をご覧ください)
その話を聞いた雪絵ちゃんは涙を流して喜んだそうです。「私にも生まれてきた役割と意味があった」と…すると、雪絵ちゃんはかっこちゃんにこの話をたくさんの人に伝えてほしいとお願いしたそうです。
昔は子どもに障害があると世間で肩身の狭い思いをすることが多かったそうです。でもそんなことは決してない!それ以来、かっこちゃんはこの話を全国を回って伝え歩いているそうです。このほかにも障がいを持ちながらも、一生懸命努力して、練習して、大好きなお姉さんのために結婚式の着物を作り上げたきーちゃんのお話、しんちゃんと妹のえみちゃんの心温まるエピソードなど、とても素敵なお話でした。 
養護学校の先生として、出会った生徒のみなさんの想いをうけ、全国各地で伝えてこられたかっこちゃんのお話は本当に素敵でした。私の場合は後天的な障がいですが、障がいとともに生きています。もちろん大変なこともあります。でも普通に生活していたら出会えなかった人と出会えたり、今までは気づかなかったことに気づくようになったり…いわゆる「普通」ではないからこそ、できることもあるのではないかと勇気が湧いてきました。「障がい」…大切にしていこうと思います。 
貴重なお話を本当にありがとうございました。 
つづいて館長の佐野浩一からは、コロナウイルスの出現により、自粛生活が続き、そこで学んだこと、発見したこと、これからの生活についてなど、話がありました。
また「違い」についての話は面白かったです。同じ色でも人によっては違う色に見えたり、同じ言葉であっても違った受け止め方をする。人間は十人十色で同じ人は一人としていない。この「違い」というものがとても大切で、舩井幸雄はこれを「独自固有の長所」と表現していました。これはかっこちゃんのお話にもつながると思いました。「独自固有の長所」を磨き伸ばしていくことが、上手に生きていくコツであり、そして、これから大切なのは「信用」より「信頼」・「願い」より「祈り」・「ビジョン」より「目的」だという話もとても興味深かったです。
山元加津子先生、お集まりいただいたみなさま、本当にありがとうございました。 (文責 佐野純平)

 

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