こんにちは舩井幸雄記念館の佐野純平です。
先日開催しました、公益財団法人舩井幸雄記念館主催第30回講演会「成功のセオリー」の講演録です。
講師の河村武明さん(たけさん)が、壮絶なご経験から立ち上がられ、夢を次々に達成されて前向きに歩まれている…そんなたけさんの力強さとお人柄がにじみ出る、暖かく優しい空気に包まれ、満員御礼の会場は始終和やかな雰囲気でした。
河村武明さんのご講演で、印象に残ったお話しをいくつか紹介します。
⭕️ひとつ目は「できない!を価値にする」というお話しです。
たけさんは自分はできない事だらけだと言います。言葉は話せないし、耳もちゃんと聞こえない。歩くのも得意ではない…と。
普通だったら、できない事を嘆くのですが、たけさんはできない事をも価値だと話されています。
言葉を話せないから、「日本一無口な講演家」として、今回も奥様の育子さんに代読してもらう形で講演活動を行われており、その講演はまもなく700回になるそうです。元々ミュージシャンでしたが、歌も楽器もできなくなったので、マイクではなく、筆やペンを持ち、自分の思いを伝えられています。
できないから嘆くのではなく、できないを価値に変えてしまう…
とても面白く、しなやかで、そして強くてかっこいいなと思いました。
⭕️二つめは、夢や目標を持つことの大切さです!
たけさんは夢や目標を明確にし、それを口に出すことが大切だとよく話されます。
なぜならチャンスはどこに落ちているか分かりませんし、いつ来るかも分かりません。
なので、夢や目標は文字に書いて、いつでも見れるようにする。
そして、夢を聞かれたら3秒で答えられるようになると良いと話されていました。そうすると、夢や目標は必ず叶う…ニューヨーク凱旋個展もそうやって叶った夢だということです。ことばの持つチカラはすごいなと思いました。
つづいて館長の佐野浩一は、舩井幸雄とのエピソードや教えについて話しました。
先日終わったばかりのNHK朝の連続テレビ小説「あんぱん」をきっかけに、やなせたかしさんの大ファンになった館長は、冒頭で「アンパンマンのマーチ」を熱唱をしました‼️
「なんのためにうまれて、
なにをしていきるのか、
こたえられないなんて、
そんなのはいやだ!・・・」
と、続いていくのですが、歌詞が本当に素晴らしく、奥が深いのです。
館長の佐野浩一は、やなせたかしさんの人生を例に、挑戦すること、そしてやり続けることの大切さを話しました。
今では誰もが知っている「アンパンマン」。でも、最初から上手くいっていたわけではありません。アンパンマンを書き始めたのは、50代のころ、それが絵本になり、アニメ化されるまでにさらに20年近くかかったそうです。
目の前のことをただ全力で生きてきたから今がある。
と、やなせたかしさんは話されていたそうです。
将来や未来のために頑張る!
という考え方もあるが、
「まずは目の前のことを、ガムシャラに生きる」。
そんな生き方にとても共感したと話していたのが印象に残りました。
次に興味深かったのは、「師と友づくり」の話しです。
自分がこんな人になりたい!と目標になる『師』となる人物と、切磋琢磨し、お互いを高め合えるような『友』の存在は、成長していく過程の中でとても大切だと舩井幸雄はよく話していたそうです。
自分に置き換えてみると、私には人生の『師』と呼べるステキな先輩方や、本気で語り合う事のできる友人が数人います。そう考えても、私はとても幸せだなぁと思います。
今回ゲストで来ていただいた河村武明さんも私の師匠の1人です。
たけさんのことを知ったのは、私が脳梗塞になった7年前です!
何が起こったのか、1日で手足が思うように動かなくなってしまい、歩くことはもちろん、ベットから起き上がることさえ、できなくなりました…
たけさんの言葉をお借りすると絶望の真っ暗闇…色を失ったモノクロの世界にいました。
そんな時に、メッセージ入りの色紙と『不思議な「ありがとう」のチカラ』という小冊子をいただきました。
近しい経験をされた方が活躍されているというのは、すごく勇気をもらったし、とにかく私の希望の光でした。
これからもたけさんのようにありがとうと感謝の気持ちを大切に、前を向いて、歩んでいきたいと思います。
そして、イベント終了後の懇親会では熱海で大人気の宇田水産の宇田社長にご協力いただき、「マグロの解体ショー」を開催しました。
マグロの解体ショーを見るのも、あんなに沢山のマグロを食べたのも初めてです。
ビックリするぐらい美味しかったです。
ご来場いただきましたお客様、そしてオンライン&アーカイブにお申し込みいただきましたお客様、そして、たけさん、宇田社長、この度は本当にどうもありがとうございました。