舩井幸雄記念館の佐野純平です。
先日開催しました第31回講演会「まちはよみがえる」のご報告です。
ゲストは、環境ジャーナリストでATAMIミライ共創機構代表の枝廣淳子先生でした。
枝廣先生の現在の活動についてや今までに取り組まれてきたこと、そしてこれからの話。
とても勉強になりました!
そして、先生がとにかくすごい。
力強さといいますか、その行動力に驚きました。
枝廣先生は、もともと同時通訳者、翻訳家であり環境ジャーナリストとしてもご活躍で、さらに地域のマネジメントもされているスーパーマンみたいな人なのです
「システム思考」についてのお話しが面白かったので紹介します。
「システム思考」とは、物事の表面的なところだけではなく、広い視野を持って物事をみて、それらに対してアプローチしていくという考え方です。
例えば、ニキビがおでこにできたとします。この時に薬を塗って治すのも正解です。
でも、なにかを変えなければ今度は鼻にニキビができるかもしれませんよね…
もちろん薬でニキビを治すのも大切ですが、
体質改善や生活習慣の見直しなど、本質に切り込まなければイタチごっこのように繰り返すだけです。
これは、舩井幸雄記念館の講演会でお馴染みの株式会社アビリティトレーニングの木下晴弘先生に教えてもらったのですが、
枝廣先生も現象ではなく本質に切り込むことが大切だと話されていました。
環境問題や人口が減っていくというのにはもちろん理由があります。
それがなぜ起こるのか!
逆にどのような課題を改善できればより良い方向に向かっていくことができるのか?
このように、
少し俯瞰的な目で物事を見て見ることが大切ではないかとお話しされていました。
さらに、枝廣先生のお話しで印象的だったのが、
人口の減少が課題で、ある地域のサポートに入られたというときのお話しです。
このような場合、「バックキャスティング」という手法が有効だそうです。
まずは将来のあるべき姿や目標を考えます。
目標が決まると、次はその目標を達成するにはどうしたらいいのかということで、小さな目標を作り、それらを形にしていきます。
こうしてひとつずつクリアしていくと、ゴールに近づいていくのです。
この考え方は、以前、未来創造ユースチームで勉強をしていたときに枝廣先生に教えていただいたことがありました。仕事やプライベートでなにかを考える時などにわたしもこの考え方を取り入れています。
例えば、今書いているこの原稿を書くときもそうで、まずはたくさんのひとに読んでもらう!喜んでもらう!というゴールを設定します。
そして学んだことや自分自身に置き換えて話しのネタになるものをいくつか作っていく。
それからどのように文章を組み立てていくとよいか…
そんなことを考えて書いたりしています。
第2部は館長の佐野浩一の講演です。講演の初めには株式会社未来創造部の副社長の光村智弘さんにご登壇いただき、枝廣先生とともに取り組まれている環境活動についてお話しいただきました。
海でのブルーカーボン・山でのグリーンカーボンプロジェクトについてや、地球温暖化の対策になるという資源を炭化する装置「未来ロケットカーボナイザー」について、ご紹介いただきました。
とても大切な活動だと思いました。ご興味のある方は未来創造部のホームページに詳しく書かれているので、ぜひお読みください。
そしてわ館長の佐野も環境問題について話しをました。
ゴミをゼロにしようという、「ゼロ・ウェイスト宣言」で知られている徳島県の上勝町の取り組みについてや、自分でも環境活動にとても関心はあるが、なかなか継続ができていなくて、枝廣先生や光村さんが、今日もちゃんとマイお箸を持ち歩いて、昼食のお弁当を食べていたように、自分も反省して、自分にできることは必ずあるはずだからやりたいと話していました。
また、イベントの最後にはワールドカフェダイアログということで、対話の時間、意見交換会なども行いました。
初の取り組みでしたが、とても盛り上がり、お客様からも好評でした。
枝廣先生、そしてお客様、この度は本当にどうもありがとうございました。












